2009年9月8日火曜日
セシール、8月売上高10%減…夏カタログの不調が原因
8月の売上高は34億9100万円で前年同期比10・1%減。件数は同10・0%減、単価は同0・1%減だった。秋冬カタログが堅調に推移したが、天候不順により、夏カタログの受注が伸び悩んだ。
品目別の売上高を見ると、アウターウェアが9億7000万円で同19・3%減、うち婦人外着は7億2200万円で同16・0%減、紳士・子供外着は2億4700万円で同27・6%減。インナーウェアは8億2900万円で同7・3%減、うち婦人下着類は6億8000万円で同2・6%減、紳士・子供下着類は1億4900万円で同24・0%減。レッグニットは1億3600万円で同17・6%減。ファッショングッズなどは3億3100万円で0・6%減、ライフグッズは9億3800万円で同4・6%減、うち寝装・インテリアは4億9000万円で同14・5%減、生活・趣味用品などは4億4700万円で9・0%増となった。
千趣会(ベルメゾン)、秋冬物、低価格でテコ入れ、家具など1割値下げ、衣料では990円Tシャツ
カタログ通販最大手の千趣会は今年の秋冬物で低価格戦略を進める。今月中旬に発行する家具やインテリアのカタログでは販売価格を前年に比べて1割引き下げる。衣料品も990円のコットンTシャツをそろえるなど値ごろ感のある商品を増やす。2009年12月期の通販事業の売上高は前期比6%減になりそう。低価格品を増やして販売をてこ入れする。
インテリア関連の冬号のカタログでは、机やソファ、カーテンなど全7400点の平均販売価格を1割下げた。全体の2割程度は「お買い得商品」として、たとえば和式布団セットを7990円で販売する。このほか全体の1割程度は「特に品質と価格に挑戦した商品」として、たとえばソファベッドを6990円で売る。2点以上の購入でさらに1割値引きするなどの施策もとる。
このほど発刊した衣料品カタログ「暮らす服」の秋冬号では「暮らす品質」と名付けた特集を約40ページ掲載。オレンジやチャコールなど10色から選べるタートルネックのニット(1990円)や、重ね着風のレギンス(990円)を販売する。紙カタログとほぼ同じ商品を掲載するインターネット通販でも同様の値下げを実施する。
千趣会の09年12月期通期の連結営業利益は11億円と前の期に比べて54%の減益になる見込み。カタログ通販2位のニッセンホールディングスも8月中旬に発行したカタログで、婦人服やインテリアなど全9500点の販売価格を前年比1割引き下げるなど、低価格志向への対応を急いでいる。
2009年9月7日月曜日
ニッセン、8月のネット経由売上が前年比1.6%減
総合通販大手のニッセンホールディングスが、平成21年12月期8月度の業績概況を発表した。
通販事業(株式会社ニッセン)の単体売上高は前年同月比10.7%減となり、前月好調であったインターネット経由の売上高も同1.6%減と減少。
インターネット経由の売上は、6月以外は2桁成長を達成しているが、8月は、6月の1.7%減に続き、月別で2回目の前年比割れ。同社のネット経由の売上に関しては、前期が前々期と比較すると平均で20%近く増収していたこともあり、伸びの鈍化が顕著になった。
また、顧客1人当たりの顧客単価に関しても、8月は消費者の購買行動の変化や、昨年に比べカタログ発行部数を大幅に絞り込んだ影響や、在庫処分セール拡大などで、大幅に下落している。
2009年9月4日金曜日
STEILARC.K.M、佐々木氏迎える(社長交代)
ジャスダック上場の通信販売のSTEILAR
C.K.Mは3日、東証2部上場の樹脂機械製造会社、フリージア・マクロスの佐々木ベジ会長(53)が同日付で社長に就任したと発表した。橋本勝司社長(58)は退任し取締役になる。
複数の企業再建を手掛けてきた佐々木氏のもとで経営再建を目指す。第三者割当増資を同日付で実施、佐々木氏に同社発行済み株式の51%を割り当てた。
佐々木 ベジ氏(ささき・べじ)74年(昭49年)秋川高卒。フリージア・マクロス社長などを経て01年同社会長。東京都出身。
2009年9月3日木曜日
セシール、ネット販売、低価格ブランド、若者向け17品目
セシールは、若者向けの新ブランド「ANITA
ARENBERG」を立ち上げた。20〜30代の女性を対象にしたブランドで、ジャケットやバッグ、靴など17品目をそろえる。価格は1990〜4980円と低価格にし、若者向けに最大18色をそろえた。個人消費が冷え込む中で、低価格帯のブランドを投入し、顧客開拓につなげる。
新ブランドはインターネット通販などを手掛けるスタイルアンドシステム(大阪市)と企画。インターネットのみで販売する。商品の価格帯を低く抑えると同時に、少なくとも1カ月に1回は新商品を投入し、消費者を飽きさせないようにするという。
今年の夏商戦、各社厳しく 秋冬の立ち上がり状況も「やや苦戦」

2009年9月 3日 15:31特集企画
通販各社の夏商戦は厳しい結果となった。本紙の聞き取り調査によると、主要な通販企業の夏商戦は前年同期比で減収。昨年来の不景気による個人消費の低迷が夏商戦を直撃。各社が強化している値引きによる価格訴求などが一定の効果を見せているものの、売り上げの目減り分をカバーできなかったようだ。またこのほど始まった秋冬商戦の立ち上がりの状況も各社、苦戦を強いられている模様だ。主な通販各社の夏商戦の結果と秋冬商戦の立ち上がり状況を見てみる。
不況で幕を開けた今年も9月に入り、折り返しを迎えつつある。「不景気は底が見えた」との見方もあるものの、本紙の聞き取り調査によれば、通販各社にとっては、まだまだ厳しい状況が続いているようだ。主な通販各社の夏商戦の結果を見ていく。
各社とも厳しい夏商戦の結果
千趣会の夏商戦は「カタログ事業売上高は前年上期比で7.1%減」と苦戦を強いられた。減収の理由については「個人消費の低迷や消費者の低価格商品(ニトリやユニクロなど)へのシフト」とする。また、夏カタログの発行部数を昨夏号よりも、156万部削減したことなども影響したようだ。商品ではプリントTシャツなどはヒット商品となった反面、ニットや軽衣料、スカートなどが伸び悩んだ模様。
ニッセンも6、7、8月と単月売上高ベースで前年同月を下回るなど夏商戦は苦戦。購買動向の変化に対応するためのカタログ発行数の絞り込みや梅雨の長期化など天候不順が影響。また、夏号および盛夏号で在庫処分セールを拡大したことで平均購入単価が大幅に下落。前年を下回って推移した模様だ。
セシールは「(夏商戦は)前年に比べて減少した」と回答。苦戦を強いられた要因についてはニッセンと同じく「天候不順は理由の一つ」とする。
ディノスも夏商戦については「第1四半期(4―6月)はテレビ通販は平日午前枠を中心に増収だったが、カタログ通販は減収で全体の通販売上高は減収」として、芳しくなかったとする。アパレルは「チュニックや麻がらみのニット・ブラウスが好調」だったが、リビング系では「クール寝具以外は全般的に伸びていない」と苦戦した。
ムトウは「全体で前年比数%のマイナス」とする。理由については「低価格商品が中心に売れたことで、オーダー単価のダウンにつながった」とする。また「ネットを中心に早期にマークダウン販売を実施したことの影響もあった」ようだ。
ベルーナは「9―10%減」。1,000―2,000円ゾーンの低価格商品の動きは良かったようだが、消費低迷に加え、カタログ発行部数を昨夏号よりも10%程度、削減したことが影響したようだ。
フェリシモは夏商戦の売上高については回答を避けたが、「当社商品は生活に密着したものだが、生活必需品ではなく、比較的景気に左右されにくいと考えていたが、消費者の買い控えの影響は受けていると思う」とコメント。前年度からの課題である顧客数の伸び悩みを払拭できず、やはり苦戦した模様。
イマージュは夏商戦の結果について詳細は不明だが「まずまず」とする。
ピーチ・ジョンは各社が減収の中、「(昨年と)同じ程度」とコメント。これは軽衣料やルームウエア系が全般的に好調だったことに加えて、「そうした商品群への商品構成シフトが功を奏した」とする。
生活協同組合連合会は「予算比では3.5%増だが、前年度比では5.4%減」とする。媒体減が減収要因だが、「商品企画の精度があがり、チラシの表紙や裏表紙での取りこぼしが抑えられた」ことが予算達成の要因だと分析する。商品では冷感タイプ寝具や価格を下げた値ごろ感のあるブラジャーなどが良く動いたようだ。
百貨店系では三越が「大幅なマイナス」と回答。これは商品センターの移転でセールカタログの発行が従来の6月下旬から7月下旬にずらしたためとする。大丸ホームショッピングは「2%程度の減収」。婦人服の減少が目立つとする。
秋冬の立ち上がりの状況は?
以上が主な通販実施企業の夏商戦の結果。振るわなかった夏商戦を終え、各社とも秋冬商戦で巻き返しを図りたいところだが、出足は別表の通り、芳しくないようだ。
千趣会の秋冬号の立ち上がりは苦戦している模様。「カタログ事業の年間予想の中で下期業績は前年同期比4.5%減と見込んでいるが、厳しい状況」とする。なお、秋号の発行部数は昨年度比で600万部削減予定。発行時期は昨年と同じ。
ディノスは「家具・寝具インテリアなどのリビング系はやや弱含み」。美容健康系は「好調」。ファッション系は「一部企画を除くと横ばいから、やや増」。リビング系の苦戦は「景況悪化に伴う住宅着工件数の下落もあるのでは」とする。なお、秋号の発行部数はリビング系では基幹カタログ「ディノスリビング」では前年比3%増、「ハウススタイリング」は同19%増に。カタログ事業全体としては「ほぼ前年並み」。発行時期の変更はない。
ムトウは「初動値はほぼ前年並み」。秋号は発行時期に大きな変更はないが、発行部数、ページ数ともに縮小。ベルーナは「発刊して10日だが前年並み」。値ごろ感のある買いやすい商品が売れているようだ。カタログ配布部数は前年比で「2―3%減」。イマージュは「まずまずだが客単価が落ち気味」としており、売り上げは同2―3%減程度で推移していると見られる。発行部数は「秋からネットにシフトし、約1割減」とする。ピーチ・ジョンは「苦戦中」。アウターやニットなど「地厚物の動きが弱い」とする。
ニッセン、セシール、フェリシモの秋の出足や売れ筋傾向などは「カタログ送付が始まったばかり」や「非回答」として不明。ただ、ニッセンは秋冬号のカタログ発行数を絞り込んだことや、単価のダウンなどで「昨年より(秋冬の)売上高が減少する」と見込んでいる。発行時期は昨年と変更はない。セシールは主要カタログの発行部数は前年比で10%増とする計画で巻き返しを図る。
下期へ向けての各社の戦略は?
秋冬の出足が芳しくない状況の中、下期はどのような販促策を描くのか。即効性のある価格訴求を強化する方向だ。
「価格訴求を行うにあたって、取引先に協力を要請しながら、原価率の改善に取り組む」(千趣会)、「ネット活用やテレビショッピングなどのメディアミックス。クーポン企画などのキャンペーンの実施」(ディノス)、「10月の社名変更に併せて各種販促キャンペーン」(ムトウ)、「カタログでも低価格商品を拡充」(ベルーナ)など、下期の拡販策の中心は各社とも価格訴求がメーンとなりそうだ。
不況でも売れる商品は?値ごろ感プラス着こなし提案
夏商戦および秋冬の立ち上がり状況は各社とも厳しい状況だ。とは言え、すべての商品が売れないということではなく、不況下でも好調に売り上げを伸ばす商品はある。それは「どんなもの」なのだろうか――。基本的には各社が積極的に実施する「値下げ」など価格訴求型商品が各社とも売れ行きがよい。ただ、価格訴求だけでは、消費者は動きにくく、そこに季節性や機能性、着こなしでの訴求などを加えた商品の動きが良いようだ。
例えば、千趣会の秋号の立ち上がりで動きが良い商品はファッション関連では「薄手タートル」(=写真)や「ポケッタブルダウンベスト」など。薄手タートルは秋の定番と言えるが、重ね着に着膨れない"薄手"という部分がポイントで「新たな需要喚起ができた」という。また、ポケッタブルダウンベストは「価格競争ではなく、薄手でポケッタブルになるダウンベストというユニークさで勝負した商品」でいずれも売れ筋商品となっている。同社では「価格訴求だけではなく、機能性や着こなしなどで訴求できているものが売れている」としている。
夏商戦で動きは良かった商品はファッション系では「プリントTシャツ」や「クロップドパンツ」「七部袖ブラウス」など。プリントTシャツは特に好調でカタログ「暮らす服」で販売するTシャツとしては過去最高の70万枚を販売する予定。クロップドパンツも昨秋から展開していたが、「20代女性が気にする度合いの高い腰や股のハリを気にせずにはけるクロップドを展開した」ことで好調に推移した。
ディノスの夏商戦で動きが良かったのはファッション系では「チュニック」が相変わらず好調。「麻がらみのニット・ブラウス」なども好調だったようだ。また、季節商品として「レインコート」「レインブーツ」が売り上げを伸ばした。また、シューズの動きが良く中でも「レザー素材のヒールものはヒールスニーカー、ヒールサンダルとも好調だった」という。
トレンドに敏感なネットではどうか。スタートトゥデイでは秋物の動きとしてレディースではブーツやパンプス、アクセサリー、ストールなどの小物類の動きが良いようだ。特に「ブーツはシュートブーツ、ロングブーツともに価格の高低に関わらず、全体的に好調」という。メンズでは「クロップドパンツ」などのパンツ類が好調に推移している。
価格訴求をしつつも、そこにいかに別の訴求を付加できるか。これが各社の明暗を分けそうだ。
2009年9月2日水曜日
ニッセンHD、8月売上10・7%減…ネット経由もマイナス
売上高は前年同期比10・7%減、うち前月は好調だったインターネット経由売上高が同1・6%減とマイナスに転じた。購入客数は同1・2%減、うち新規客数は同4・8%減。1客当たりの購入単価は9・9%の大幅減。
一般消費者の防衛意識の高まりに起因した、購買動向変化やカタログ用紙などの各種コストアップ要因に対応すべく、前年よりカタログ発行冊数を大幅に絞り込んだことに加え、夏号と盛夏号の在庫処分セールの拡大により、購入客数が前年比で微減に留まったものの1客当たりの購入単価が大幅に下落した。
セシール、ネット限定の新ファッションブランドを発売
「ANITA ARENBERG」のブランドコンセプトは「セレブリティ・カジュアル」。通販でのファストファッションを実現するために、「脱安物、脱ベーシック、定番商品の排除、昨年の売れ筋商品を追わない」を追求し、今の流行を安く提供していく。
ターゲットは、20歳代から30歳代の女性で、商品はネットのみで販売。発売時は、アパレルを中心に、バッグやパンプスなどの服飾雑貨を含む17アイテムで構成し、バッグ18色、パンプス15色と豊富なカラーを取りそろえている。
一例として、中綿ライダースジャケットは2990円、フラワーモチーフバレーパンプスは1980円、サイドギャザー入りショルダーバッグは2980円(全て税込)。今後随時、新しい商品を投入していく予定。
千趣会、スガシカオの海外・凱旋公演を主催…会員限定で先行予約
「JAPAN-UK150」は、昨年8月に日本と英国が外交関係樹立150周年を迎えたことを記念し、英国内で開かれている日英両政府後援のイベント。
「スガ シカオ JAPAN-UKサーキット」は、日本の文化の一つとして、スガ シカオの音楽を英国に紹介する、同社企画・制作のライヴ・ツアーで、 12月7日のロンドン公演後、12月14日に東京のZepp東京、同18日に大阪のZepp大阪で凱旋公演が行われる。
東京・大阪公演はともに5250円(税込)。ロンドン公演は、同社子会社で旅行サービス業の千趣会ゼネラルサービスが、50人限定で日本からの「ロンドン公演 鑑賞ツアー6日間の旅」を企画、9月1日から会員限定で募集受付を開始している。価格は18万8000円。
2009年8月28日金曜日
中部のHC、販路に、セシール、売り場広げ寝具も
セシールは27日、愛知県や岐阜県など中部地域を中心にホームセンター(HC)を展開する、DCM
Japanホールディングスグループのカーマ(愛知県刈谷市、豊田芳行社長)に商品の提供を始めたと発表した。同地域のHCに進出するのは初めて。
セシールは今年4月からDCMグループと事業連携。同グループのホーマック(札幌市)やダイキ(松山市)で、カーテンやタオルなどの生活雑貨や衣料品を販売している。
27日からカーマのカーマ21熱田店(名古屋市)で、衣料品や生活雑貨、布団や毛布など寝具の取り扱いを開始した。売り場面積は297平方メートルとHCの販売コーナーでは最大を誇る。ホーマックやダイキのコーナーは99平方メートルが最大だった。
DCMはHCの課題である衣料品、生活雑貨の商品力強化と同時に、セシールのブランド力を活用した新しい集客手段につなげる。従来よりも寝具に力を入れた販売で、全国のDCM傘下でのセシール商品展開のモデルケースにしたい考えだ。
2009年8月27日木曜日
ニッセンが仕掛けるアウトレット、消費者とメーカーの支持得て急伸
通信販売大手のニッセンが運営するインターネットアウトレットモール"BRANDELI(ブランデリ)"が好調だ。「ネット販売業界では、ひと月に売上高3000万円を超えられるかどうかが1つの山」(業界関係者)といわれるなか、今年6月の売上高は7000万円強。2009年度通期の売上高は、目標とする8億円(前年比2.1倍)を超える見通しだ。
人気の秘密はきめ細かいサービスにある。実寸や素材の表示はもちろんのこと、アウトレットでは珍しく、新作として店頭に並んだ時期を明記する。また、返品も受け付け、「イメージと違う」「サイズを間違えた」など、ネット購入につきものの悩みを解消する。
価格は平均約65%オフ、商品数は約12万点。「プロパーの店頭とアウトレットでは売れる商品が違う」(安藤裕樹・ブランデリ事業推進部マネージャー)。ネットのアウトレットの販売ノウハウを蓄積し、メーカーの見切り商品を短時間で大量購入して仕入れ価格の引き下げと商品確保を可能にした。
加えて、ログイン後のマイページには、過去の購入履歴とその購入価格を元上代とともに提示。ブランデリを利用することで、どれだけ上手に買い物できたか実感させ、需要喚起につなげている。
数年前まで、アウトレットモールは、ブランドイメージを損なわせるものとして、メーカーには敬遠されがちだった。
しかし、「店頭の売り上げから数ヵ月後の需要を予測して商品を作るメーカーにとって、在庫所持は避けられない」(ブランデリに出品する村山幸三・アイランドユニヴァース社長)。昨年秋からは想像を超える余剰在庫を出すメーカーが多くなっており、在庫圧縮のための新たな販売チャネルが求められているという。
ブランデリのブランド数は、いまや100を超える。販売場所に物理的制限がなく、商品を一点ずつていねいに展示できるネットのアウトレットモールは、消費者とメーカー双方のニーズをつかんでいる。
JADMA08年度売上高調査、業界全体で4兆円突破 会員社合計は2兆9000万円
日本通信販売協会(JADMA)が8月20日に発表した2008年度通販業界全体の売上高は、推定で4兆1,400億円となった。前年の3兆8,800億円に比べて2,600億円(6.7%増)の増加となり、99年からの10年間では4番目に高い伸び率を示した。会員企業の売上高は5.1%増の2兆9,000億円で、前年(3.4%増)に比べて伸び率は回復したものの、非会員の占める割り合いは全体の3割まで拡大した。
通販業界全体の売上高は、04年度からの3年間は平均して9.7%増という高い伸び率を示していたが、07年度は5.4%増と成長が鈍化。しかし、08年度は百貨店やスーパーなどが顧客を取りこぼす中、通販市場は消費者の「巣籠もり傾向」も手伝ってネット販売を中心に売り上げを伸ばしたようだ。
通販市場全体に占める非会員の存在が大きくなっている背景も、モバイルを含めたネット系の通販実施企業の成長が関係していると見られる。
一方、08年度の会員企業の伸び率は5.1%と、前年に比べて1.7ポイントアップした。そのうち、上位10社の売上高は約1兆2,600億円で、会員全体の43.4%を占めた。また、売り上げ規模別ではすべての階層で増加傾向がみられた。
中でも、年商10億―40億円未満の企業が前年比6.8%増ともっとも高く、次いで100億―300億円未満が5.9%増、300億円以上が4.9%増、40億―100億円未満が4.8%増となり、消費者の低価格志向や業界の競争激化などから上位企業は苦戦を強いられているようだ。
売上高調査の詳細は11月に発表する。
ギルト・グループ、売上計画の1.5倍で推移 モバイル版など利便性を重視
2009年8月27日 11:06媒体研究(ネット・モバイル)
会員制通販サイトを運営するギルト・グループは、サイト開設5カ月で会員数が20万人を突破。売り上げも当初計画の約1.5倍と好調に推移しているようだ。7月にはモバイル通販サイトを開設するなど、新規顧客の囲い込みとユーザビリティー向上に向けた取り組みを強化。来年末までに会員100万人、5年以内に売上高500億円を掲げるが、配送面のスピードアップや取り扱い商品の拡充などにより、「目標を前倒しで達成したい」(桑野克己社長)とする。
同社は、米国発の〝招待制ファミリーセール〟をサイト上で展開する企業。高級ブランドを直接買い付けることで、最大50―70%引きで販売する目新しさが受け、顧客数を増やしている。アパレルを中心に期間限定販売することにより、不況の影響から在庫に苦しむ高級ブランドも面目が保てるという新しい仕組みを日本に持ち込んだ。
オープン当初は誰でも会員になれたため、想定以上に会員が増加。セール開始後すぐに品切れするケースが相次いだことから、一週間で本来の招待制に移行した。
今年7月には、モバイル通販サイトを立ち上げたほか、従来はクレジットカード払いだけだった決済手段に代引きサービスを追加。また、顧客が気に入ったブランドのセール開催日を逃さないよう、デスクトップにセール日時のアイコンを表示するカレンダー機能を加えるなど、ユーザビリティーを重視した取り組みを推進している。
現在、平日午後3時までの受注分は当日発送しているが、「会員の満足度を高めることが第一」(同)とし、午前中の受注分は当日着とするサービスなども検討していくという。
また、売り上げ拡大を狙うにあたり、「どこかのタイミングで商材の幅を広げる必要はある」(同)としており、アパレルや服飾品以外の商材についても、顧客ニーズに沿う形で取り扱いを検討することになりそうだ。
同社が取り扱う商品の選定基準は「高品質かつファッションをリードしていくブランド」(同)で、日本で知名度が低くても同社バイヤーが認めるブランドを販売。これまでに販売したブランド数は80にのぼる。
企業イメージなどを考慮し、セール時のブランド紹介ページにデザイナーの紹介をするほか、ブランドによっては商品を着たモデルのランウェイ動画などを見せるなど、ブランドごとの世界観を演出するよう心掛けているという。
しかし、8月下旬には〝会員制〟を売りにした競合サイトが開設することもあり、顧客に支持され続けるにはブラッシュアップは不可欠。今後、商材の拡大も予想される中、バイヤーの充実も含め、日本の消費者にマッチした商品展開を加速できるか、MD面に注目が集まる。
連載・千趣会が構想するネットビジネスとは① ブランドの縛りから脱却、販売手法や商材、ベルメゾンと一線画す
千趣会は、ネットを機軸にした新たな事業基盤の構築に本腰を入れている。この一環として、7月1日付で「EC事業開発部」を新設し、カタログ通販をベースにした「ベルメゾンネット」と一線を画した新たなネットのビジネスモデルの開発を推進。来春をメドに事業展開に乗り出す計画だ。現段階では具体的に決まったものはないが、今後、どのような方向性で顧客に新たな価値を提供するビジネスを展開していくのかを探った。
「EC事業開発部」は、東京事業本部内に設置したもの。7人の編成で、部長にはデジタルメディア部長だった中山茂氏が就く。現在の状況としては、「まだ動き出したばかりで、何も具体的なことは決まっていない」(中山部長)だが、計画レベルでは既に50以上の新規ネットビジネスの案が出ているという。
「EC事業開発部」で検討するネットの新企ビジネスは、物販だけではなくサービス系のものも含み、BtoCだけではなく、BtoBあるいはBtoBtoCまでも守備範囲とする。事業テリトリーとしては幅が広いと言えるだろう。その中で、一つのコンセプトとなっているのは、「ベルメゾン」の事業展開と明確に線引きをすることだ。
現在「EC事業開発部」では、出てきたプランを整理し優先順位をつけている状況だが、中には物販のプランで、今「ベルメゾン」で扱っていない商品を売ろうという、すぐにでも実現できそうな内容のものもある。だが、「単にターゲットと商品を変えるというものは、我々の範疇には入っていない」(中山部長)という。
物販も新たなネットビジネスのターゲットではあるが、現在扱っていない商品でも、今後「ベルメゾンネット」が進化すれば、その仕組みで販売できる時期もくる。このため、「『ベルメゾンネット』に近いところでビジネスを立ち上げても意味がない」(同)わけだ。
「EC事業開発部」の使命は、「ベルメゾンネット」と全く異なるビジネスモデルを構築することだが、物販に関して言えば、"何を売るか"よりも"どう売るか"ということが焦点になる。実はこの売り方の部分、「ベルメゾン」の中で、なかなかできていなかった課題でもある。その理由の一つがブランディングとの兼ね合いだ。
例えば、ギャザリングやオークション。既にネットの販売手法として定着し、利用者も拡大しているが、「ベルメゾンネット」の中で展開しようと考えた場合、「価格が一日のうちに何度も変わるようなものを扱うのはブランディング的に問題がある」(同)。オークションの場合、出品者と落札者間でトラブルが起きれば、ブランドイメージを損ねる懸念もあるわけだ。
また、顧客の価格志向が強まっている現状を考えれば、いわゆる"訳あり商品"のニーズもあるが、「ブランド的に少し違う」(同)など、扱う商材にも制約が加わっていた。
カタログ事業の過半を占める「ベルメゾンネット」だが、こうした状況を見る限り、強固なブランドであるがゆえに、なかなか思い切った施策が打ち出せないというジレンマがあったわけだ。その意味では、「EC事業開発部」で開発する物販の新規ビジネスは、「ベルメゾン」ブランドの制約を超えたところでの事業展開を構想していると言っていい。
来春から着手する新規ビジネスは具体的に決まっていないが、既に出ているプランの中から幾つかを並行して進める見込み。「マーケティングの方法や売り方などは、『ベルメゾンネット』と全く別の仕組みを構築する方向性で動いている」(同)状況で、「ベルメゾン」のモデルと明確に棲み分けができる新規ビジネスの開発を進める考えだ。同時に「ベルメゾンネット」への還元も視野に入れており、「将来『ベルメゾンネット』が進化すれば、我々が手掛けるサービスをどこかのタイミングで融合することもあり得る」(同)という。同部署の取り組みは、全社的な業容の拡大、さらに既存事業の強化という点からも重要になる。(次回以降の連載は本紙で)
2009年8月26日水曜日
ファンケル、中国の代理店に出資、化粧品強化へ共同開発
ファンケルは25日、中国で同社製品を取り扱う販売代理店と資本提携すると発表した。共同で商品や店舗開発に乗り出し、中国を中心としたアジアでの化粧品事業を強化する。少子化や競争激化で同社の業績は伸び悩んでおり、所得水準の向上で急成長するアジアに活路を見いだす。
ファンケルが9月24日付で中国の販売代理店「ファンタスティック ナチュラル コスメティック
リミテッド」(香港)など2社の株式の4割を約98億円で取得する。積極的に人材交流や情報交換をし、現地でブランドイメージを高める。
また、このほど現地販売代理店が新会社「イース ベンチャー
リミテッド」(香港)を設立、ファンケルが株式の4割を引き受ける。ほとんど未開拓だった中国以外のアジア地域の販路開拓を任せ、アジア全域での化粧品販売を目指す。
アジアの化粧品市場は所得水準の向上で急成長しており、資生堂など大手が相次ぎ販売を強化している。ファンケルの海外売上高比率は1割未満にとどまっており、現地販売代理店との連携を強化して巻き返す。
2009年8月25日火曜日
ファンケル、化粧品の「新鮮つくりたて」を強化 千葉工場は工程改善で今期3000万円削減を計画
無添加化粧品を製造・販売するファンケルは、化粧品工場での「新鮮つくりたて」体制の強化とコスト削減の両立を進めている。製造子会社であるファンケル美健(横浜市)は2009年度、生産体制や品質保証体制の強化や原価低減など5つの目標を掲げた。長期保存できない無添加化粧品を作り立てに近い状態で素早く出荷していく体制を、ローコストで運営できるようにする。
ファンケル美健が2009年度に掲げた年間目標は、(1)生産体制強化、(2)品質保証の強化による安心・安全の維持向上、(3)コストダウン目標を達成して原価低減に寄与、(4)明るく楽しく働きがいのある企業風土作り、(5)地球に優しく地域社会に共感される企業、の5つだ。この全社目標に対し、化粧品や健康食品(サプリメント)を生産する主力3工場が独自の目標やプロジェクト、委員会などを用意して対応している。
例えば、無添加化粧品を生産する千葉工場(千葉県流山市)は、鮮度向上とコスト削減、作業ミスの撲滅をテーマに掲げた。
鮮度向上とコスト削減は、2009年4月に新設した「工程効率向上委員会」が中心になって進めている。ファンケルが以前から継続してきた無添加化粧品の「新鮮つくりたてプロジェクト」を進化させながら、生産コストも引き下げる。工程効率向上委員会の最大のミッションは、千葉工場内に複数ある生産ラインのそれぞれのキャパシティーや生産できる品目の違いを見ながら、できるだけ小さいロットで多品種の商品を作り、市場での売れ行きに合わせて新鮮な化粧品を小刻みに出荷していくことだ。
同時に2009年度のコスト削減としては、生産ラインの工程改善で3000万円の低減を計画。2009年度上期は化粧品を入れる容器の検査工程の見直しを検討している。
もう1つ、千葉工場が掲げたのが工程内での作業ミスの再発防止体制の構築だ。2008年12月に生産作業中のヒューマンエラーが2件続くトラブルがあり、作業品質の低下に危機感を強めた秋谷昌仁千葉工場長は、新年度が始まる2009年4月に「品質トラブル未然防止プロジェクト」を立ち上げた。工場内から間接部門を含む全部門の代表者を一堂に集め、クロスファンクショナルチームで生産工程でのヒューマンエラーの撲滅や作業ルールの再検証と徹底について議論し始めている。パレート分析や特性要因図といったQC(品質管理)サークルの7つ道具を用い、同一原因による作業ミスの再発を半減。結果的に自責損失を半減させることを目指している。
千趣会(ベルメゾン)、電子カタログ書き込みOK
千趣会は25日、インターネットの通販カタログに消費者がコメントを書き込めるサービスを始める。大日本印刷と共同開発した。婦人服カタログに着心地などの評価を書き込んだり、購入者に使い勝手を質問したりできる。大勢の利用者がコメントをやりとりできるカタログは初めてという。
新サービス「ぺたカタ」ではコートやデニムパンツを掲載した婦人服カタログ「暮らす服」秋号の好きな位置にコメントを書き込める。「このバッグ、かわいい」などの評価や「生地が伸びたりしない?」などの質問を書ける。コメント数の多いページを順番に表示する機能も付け、注目度の高い商品を検索しやすくした。
大日本印刷は9月1日から、ほかの通販業者向けにも同様のサービスを販売。カタログ制作費のほかに初期費用が税抜き25万円かかり、月額利用料は3万円から。
2009年8月24日月曜日
衣料品通販のランズエンド、サービス強化へ有料会員——継続客向け新制度提供
5%割引 配送無料
衣料品通販の日本ランズエンド(横浜市)は9月から通販事業をてこ入れする。新たに送料を無料にしたり、商品を割引にしたりする有料会員サービスを投入。消費不振が強まる中、一部顧客に特別なサービスを提供することでリピーター化を促す。さらに携帯電話向け通販も開始し、コストがかからないネットでの受注を拡大させる。
9月14日から有料会員向けサービス「ランズエンド15周年記念パスポート」を提供する。1500円を会員料金として支払うと、商品の配送代金をすべて無料にする。さらに値引き品を含めた全商品を通常価格から5%割り引く。
有料会員にはメールマガジンで新製品や限定商品の情報を伝える。まず2010年12月25日までの利用に限定するが、将来は内容を拡大して、サービスを継続させる考えだ。1年強で10万人の利用を目指す。
アマゾンジャパンでは年間3900円を支払えば、購入金額にかかわらず配送料が無料になるなどのサービス「アマゾンプライム」を提供しているが、衣料品通販が有料で一部顧客にだけ特典を与えるのは珍しい。
10月初旬には携帯向け通販も始める。紙カタログの各商品紹介ページに、一つひとつ異なるQRコード(2次元コード)を掲載。カメラ付き携帯電話で読み取ることで、商品紹介ページに接続し注文できるようにする。同社の顧客は30代以上の女性が多い。ネットで簡単に注文できるようにして、受注率を高める。
9月1日にはパソコン向けサイトを刷新、顧客の過去の購入履歴を活用できるようにする。顧客がログインすると購入可能性の高い商品のバナーを掲載したり、ズボンのすそ上げの長さ指定をしやすくしたりする。
現在電話とネットの受注比率は7対3だが、一連の施策でネット比率を高め、コスト削減につなげる狙いもある。
2009年8月22日土曜日
アスクル、4200品目値下げ、平均8%、PB商品も拡大
オフィス用品通販大手のアスクルは24日発行の秋・冬向けカタログで約4200品目を前号に比べ平均8・1%値下げする。品目数は過去最大で全商品数の16%に当たる。企業の経費節減へ向けた意識が高まっていることに対応。生活必需品などを売り込み、スーパーやドラッグストアなどから顧客を奪うことを狙う。
アスクルは春・夏向け商品でも約1400品目を平均11・3%値下げしたが、今回は対象品目数をその3倍に増やした。2リットルのペットボトル入り飲料水(12本入り)の1本当たりの価格は2円安い95円に設定。10箱以上まとめて注文した場合のA4コピー用紙は1箱当たり2398円で、14%安い。クリアホルダー(600枚入り)の1枚当たりは28%引きの5・37円にした。
割安感のあるプライベートブランド(PB=自主企画)商品も約150品目増やし、約3150品目にした。これまで別冊で発行していた家具カタログを今号から文具や事務用品カタログと一緒に掲載し、選びやすくした。
企業の経費削減の動きは加速している。アスクルはインターネット通販で旧型や在庫処分などのアウトレット商品を増やして割安感を強調、小売店にない宅配の強みを生かして集客したい考え。今月に入り同業のカウネットも約1900品目を平均約7%値下げすると発表しており、競争が激しくなりそうだ。
2009年8月21日金曜日
DTLJ、ニッセンのカタログ、若者用アレンジ、携帯通販サイトで
通販サイト運営のディーティーエルジェイ(DTLJ、東京・渋谷、山崎みしえる社長)はカタログ通販大手のニッセンホールティングスと組み、30代の顧客が多いカタログ掲載商品を10〜20代の若者に販売する。26日に携帯電話の通販サイトを開設し、人気モデルを起用して若者向けのコーディネートを提案する。同じ商品の見せ方を紙とネットで変え、新たな需要を掘り起こす。
ニッセンの携帯通販サイト内に「カワイイ★セレクトby
nissen,」を開設。カタログ掲載商品から服やバッグ、靴など90点をDTLJが選び、女子高生に人気の雑誌モデル、星野加奈さんが商品を着用した全身写真を掲載する。例えばカタログで「OLの休日」風にスカートと合わせたブラウスを、サイトではジーンズと組み合わせ「カジュアルなデート服」として提案する。
価格はストール付きワンピースが1290円など、1000〜2000円台が中心。ニッセンのカタログ顧客は30代の女性が多いが、安価に流行を試したい若者のニーズに対応する。来年3月までに月商1億円が目標。売り上げの数%をコンサルティング料としてDTLJが受け取る。