2004/06/10, , 日本経済新聞
カタログ通信販売のシムリーはテレビ通販を主力手段として、米発酵エキスを使った化粧品を本格的に販売する。高い保湿力をセールスポイントに三十―四十代の主婦層に売り込み、二〇〇五年二月期で十億円(前期は約一億八千万円)の売上高を目指す。来期以降は訪問販売も組み合わせ、衣料品通販と並ぶ中核事業に育てる。
米発酵エキス入りの化粧品を開発した勇心酒造(香川県綾南町)から、シムリーがOEM(相手先ブランドによる生産)供給を受ける。米発酵エキスは皮膚内部への浸透性があり、保湿持続力が高いのが特徴という。
「ライスフォース」の商品名で化粧水や美容液など十四品目を用意。今期はテレビ通販向けに三億円強の販売促進費を投じる予定で、通信衛星(CS)や地上波放送で紹介番組を放映する。女性ファッション雑誌向けにもアピールし、知名度を高めていく計画だ。
テレビ通販では試供用三点セットを千八百円で販売し、その後の本商品の購入につなげる。コールセンターの一部を外部委託することで受注体制も整備した。
顧客の購入単価は平均で一万円前後を見込む。購入者には顧客層が重なる衣料品・雑貨カタログ「ブランカフェ」を送付するなど、カタログ事業との相乗効果も引き出す。
同時に子会社を通じて訪問販売網も構築する。五十歳以上を対象にエキスの含有量を高めた商品「リジェール」を通販商品と別に開発、パルコひばりが丘店(東京都西東京市)内にこのほどオープンしたアンテナ店で販売する。今後は首都圏を中心に販売員の組織化を急ぐ。
シムリーは二十代向け主力カタログ「イマージュ」関連の売り上げが減少しており、より高い年齢層への販売拡大が課題。米エキス化粧品の販売強化により、「三―五年後で売上高百億円規模の事業に育てたい」(南保正義社長)方針だ。