2008年10月24日金曜日

イマージュHD社長南保正義氏――業績V字回復狙う(アングルこの人に聞く)

2008/10/24, , 日本経済新聞

 不採算の店舗事業の整理にメドを付け、二〇一一年二月期まで三カ年の中期経営計画を策定した通信販売のイマージュホールディングス。〇九年二月期は五期連続の連結最終赤字の見通しだが、最終年度では二十億円の営業黒字を掲げる。V字回復への見通しを南保正義社長に聞いた。
 ――期中に中期計画を公表した理由は。
 「当社の懸案は二つあり、一つが赤字だった若者衣料品販売店『トランスコンチネンツ』事業の処遇で、もう一つは本業の衣料品販売の回復だ。特に店舗事業を売却するのか整理するのかはっきりしないと中期ビジョンが見えない。期初には売却の話が進んでいた店舗事業は、(清算という)最悪の結果にはなったが、メドが付いたため(中期計画を)公表した」
 ――〇八年二月期まで四期連続最終赤字になった主因である店舗事業の教訓は。
 「(どこまで赤字幅が拡大したら撤退するかなど)ルールを明確に作るべきだったと反省している。当社には店舗運営のノウハウが無い上、初めての買収案件だったこともあり、もう少しテコ入れすれば反転すると引っ張り、傷口を大きくしてしまった」
 ――中期計画では一一年二月期の営業利益二十億円(〇九年二月期は一億円の予想)を掲げた。特に衣料品販売では収益の大幅な改善を見込んでいるが。
 「(カタログの)衣料品販売では足元の急激な回復により手応えを感じている。〇〇年、〇一年には高収益事業だったカタログ『イマージュ』が落ち込んだ理由は、極端に言えばカタログではなく雑誌を作っていた。つまり、きれいで格好いいが商品を売る冊子になっていなかった。価格設定も割高だった」
 「カタログと価格について大幅な見直しを二年前に着手した。成果が次第に出始め、例えば今年春夏のカタログを送付した顧客からの返信率は昨年の春夏に比べ一〇ポイント近く高い四五%と大幅に改善した。足元の秋冬物の受注も好調だ」
 「加えて、三十―四十代前半女性がターゲットの『イマージュ ルージュ』の顧客層を四十代後半まで広げるほか、新たに五十代を開拓するため新カタログの開発を含めて検討を始める。今後、人口規模が大きい団塊ジュニアは四十代に入る。この世代を待ち構える戦略は重要な要素だ」
 ――収益をけん引してきた化粧品事業は、今期の売上高は微増にとどまっている。
 「基礎化粧品の分野で単品商品は五十億―六十億円が売り上げの天井。これまで『ライスフォース』でシェアを拡大してきた『保湿』市場では限界に達しつつある。今後目を向けるのは、五月に発売したニキビ予防商品などの全く違う市場の開拓と海外展開だ」
 《記者の目》同社の主力の衣料品販売の顧客層は二十―三十代女性。日用品の値上げなどに伴う生活防衛意識の高まりの影響は中高年層に比べ小さいが、収益をけん引する基礎化粧品「ライスフォース」は高価格帯で顧客層は三十―四十代のため、今後、消費低迷の影響を受けかねない。
 中期計画では、二〇一一年二月期の連結売上高で二四%にすぎない化粧品事業が、営業利益では全社目標である二十億円の七割に当たる十四億円を稼ぐ計算だ。南保社長が「今後、(景気の)影響が出るとしたら化粧品事業」と話すように、衣料品の復調に加え、化粧品事業で今後も成長を持続できるかどうかも計画達成の重要なポイントになりそうだ。

2008年10月16日木曜日

イマージュ3年計画、衣料・化粧品に集中、営業益20億円めざす

2008/10/16, , 日本経済新聞

 通販のイマージュホールディングス(HD)は二〇一一年二月期までの三年間の中期経営計画をまとめた。主力の衣料品と化粧品の両事業に経営資源を集中投下し、一一年二月期の連結営業利益を二十億円(〇九年二月期は一億円の見込み)に引き上げる。
 回復基調が見え始めた衣料品事業は、主力顧客層の二十代女性に加え、四十代後半や五十代向けの商品開発に着手。
 収益を引っ張る、米発酵エキスを原料とする女性用化粧品事業では、ニキビ予防の医薬部外品や健康食品など新商品の投入効果による上積みを狙う。
 イマージュHDは若者向け衣料品販売店「トランスコンチネンツ」の運営子会社、T.Cターミナル(東京・渋谷)の清算を決めている。不採算部門の整理にメドが付いたことから、主力の通販事業への特化をテコに反転攻勢に出る。

2008年10月2日木曜日

イマージュ、最終赤字15億円に、今期、子会社清算で下方修正

2008/10/02, , 日本経済新聞

 通販のイマージュホールディングス(HD)は一日、二〇〇九年二月期の連結最終損益が十五億円の赤字(前期は十九億千八百万円の赤字)になる見通しだと発表した。従来予想は二億円の赤字だった。若者向け衣料品販売店「トランスコンチネンツ」の運営子会社、T.Cターミナル(東京・渋谷)の清算に伴う店舗の固定資産除却損などを特別損失に計上する。
 売上高は一一%増の二百六十億円と、同社の清算が響いて従来予想は十億円下回る。ただ、主力の衣料品の秋冬の受注が好調で、収益力が高い化粧品販売も堅調なため増収は維持しそう。
 経常損益は五千万円の黒字(前期は八億七千八百万円の赤字)と、五期ぶりの黒字転換を見込んでいる。