2009年10月21日水曜日

eショップ・通信販売調査――ネット通販客単価、携帯は1000円上昇

2009/10/21, , 日経MJ(流通新聞)

 PC500円の下落
 インターネット通販市場の成熟化に伴い、パソコンと携帯電話という二つの購入手段の使われ方が変わってきた。携帯電話を利用した通販では、1年前に比べ平均客単価が大きく上昇したのに対し、パソコン通販の客単価は下落に転じた。
 この数年、ネット通販市場では、慎重な商品比較が必要な高額品はパソコンで、商品の品質が分かっている買い回り品などの低価格品なら携帯でも買うという消費傾向が定着していた。実際に、パソコンでは客単価1万円以上の事業者が5000円未満の事業者より多いのに対し、携帯は5000円未満が上回る。
 携帯通販で食料品を扱う都内の事業者は、「(働く女性など)パソコンに向かう時間がない人が携帯を使い、水などを買う動きが一般化している」と話す。
 ところが携帯通販の客単価は、前回調査の7890円から、2008年度は8874円と約1000円伸びた。客単価が1万円以上という事業者も増えつつあり、携帯での高額品購入をためらわない層が今回の調査で顕著になっており、平均客単価を押し上げた。
 取扱商品別にみると、「家電・PC」を扱う事業者の4割が客単価2万円以上だったのに対し、「食料品」は逆に5000円未満が6割強だった。ある事業者は「携帯でデジタルカメラなど比較的高価な商品を買うことが当たり前になる一方で、食料品なども携帯で注文する人が増えてきている。今後も二分化が進む」と分析している。
 前回調査で、客単価が「5000~1万円未満」と回答する事業者が最も多く、回答企業数の分布はここを頂点にした山型だった。今回は「2~3万円未満」が1年前の2・1%から6・3%に伸び、もうひとつの山を形成し始めていた。日用品をはじめとする客単価1万円未満と、家電など客単価2万円以上との二極化が進行している。
 一方、パソコン通販は前回の1万2360円から約500円減少し1万1861円となった。パソコンは依然として携帯より客単価が高いが、その差は縮まっている。ネット通販の一般化や消費低迷で、価格競争が広がった影響がみられた。