2009年9月18日金曜日

調達先もCO2排出削減、アスクル、500社調査、まず保管・配送、共同で目標設定

2009/09/18, , 日経産業新聞

 アスクルは、商品の調達先を巻き込んで二酸化炭素(CO2)排出量などの環境負荷低減に乗り出す。10月から500社超の協力を得て商品の保管・配送方法などの調査を始める。2011年5月期からCO2排出削減に向け商品配送方法などを共同で見直す方針。中期的には調達段階のCO2排出削減目標も策定し、調達先と連携した削減を進める。
 アスクルはオフィス用品通販の最大手で、コピー用紙や筆記具、照明など通常カタログだけで約3万点、インターネット限定の商品を含め約4万点を扱う。CO2排出量などの削減に向け、商品を供給する全企業に調査に協力してもらう。
 具体的には、個々の商品の倉庫内の保管場所や出荷する拠点、配送方法などを調べ、「見える化」する。11年5月期以降、アスクルの物流センターに商品が配送されるまでのデータをふまえ、改善策を練る。物流子会社のノウハウを生かしながら調達先と連携し、配送ルートの効率化などに取り組む。
 また調達段階のCO2排出量全体の把握にも取り組み、データを対外的に公開する方針。
 そのうえでどの商品が削減可能かについてメーカーと商品開発の協力もする。まずプライベートブランド(PB)が対象になる見通し。中期的には集まった商品のCO2排出量などの環境負荷データを基に、仕入れ先や商品の選定基準に環境負荷の項目を加え、新しい基準を作り直す。
 流通業を手がける企業が、取引先と連携し環境負荷の把握や公開に踏み切るのは珍しい。
 アスクルは今年からCO2排出削減の目標を、自社の事業所と配送段階とで設定。事業所は08年5月期比で12年5月期に30%削減(売上高原単位)などの目標を掲げた。現時点でカタログで扱う調達段階のCO2は非開示だが、同様に目標を策定し全体での削減に生かす方針だ。