2005年7月29日金曜日

シムリー社長南保正義氏――今期、業績急回復、化粧品急拡大(アングルこの人に聞く)

2005/07/29, , 日本経済新聞
 カタログ通販のシムリーの業績が回復している。二〇〇五年三―五月期の連結売上高は前年同期比四〇%増。化粧品事業を育て、ウェブカタログの制作管理事業を分社しインターネット販売を強化する。前期まで六期続いた減収に歯止めをかけ、V字回復を目指す南保正義社長に戦略を聞いた。
 ――八月一日に商号をイマージュに変更する。
 「売上高の六割を占める二十歳代女性向けの主力カタログ『イマージュ』のブランド価値を生かす。調査によると、イマージュは二十歳代女性の八五%に認知されている。認知度の高い名の方が投資家にも分かりやすい。改称でより多くの方に当社の事業内容を知ってもらえると考えた」
 ――〇六年二月期は前期比二八%の増収を見込んでいる。
 「前期まで低迷が続いたのは、消費者の好みに合わせた商品開発が後手に回っていたからだ。新規顧客も減った。今期は二月に発売したブラジャー『モテブラ』など話題性のある商品がカタログ全体の価値を押し上げつつある。新規事業も育ってきている」
 ――新分野ではコメから抽出した「ライスパワーエキス」を使うライスフォース事業が好調だ。
 「急伸している。化粧品事業の今期売上高は前期比三倍強の三十五億円とみている。基礎化粧品を中心に点数を増やし、ニーズを取り込む。ウェブサイトやテレビショッピング、チラシなどを駆使して新規顧客獲得の間口を広げる」
 ――前期に連結対象に加えた衣料品販売のトランスコンチネンツの寄与は。
 「秋にも同社ブランドの衣料品をイマージュのウェブサイトで発売し、紙媒体のカタログにも〇六年春夏シーズンから掲載する。店舗展開を含め、相乗効果を本格的に生むのはこれからだ。具体的な案件はないが、相乗効果があると判断すれば合併・買収は今後も手掛けていく」
 ――通販市場の現状をどうみるか。
 「通販に限らず流通業全体が成熟産業だ。特に主要顧客層である二十歳代のOLを巡る競合は激しい。商品サイクルはますます短くなっており、旧態依然としたカタログだけで増収を目指すのは難しい。本業以外に収益の柱が不可欠。当社の場合は、化粧品事業とネット事業だ」
 ――昨年末に通販サイトの制作管理機能を分社した。
 「ネットを単なるチャネルでなく、事業と位置付けたからだ。イマージュのサイトで他社商品を販売し、他社の広告も入れる。新会社イマージュ・ネットはIT(情報技術)に強い人材を集めやすいよう東京に本社に置いた。給与体系も本体と変え、自由度を与えている」
 「ネットは電話やファクスと同じく商品注文の一手段にすぎなかったが、既にウェブでの販売が三五%を占める。もはや紙のカタログの補完媒体ではなく、近い将来逆転もあり得る」

2005年7月1日金曜日

シムリーの3―5月、バーゲン増え、営業赤字9700万円

2005/07/01, , 日本経済新聞
 シムリーが三十日発表した二〇〇五年三―五月期の連結業績は、営業損益が九千七百万円の赤字(前年同期は二千三百万円の赤字)だった。バーゲン商品の販売が増え、売上総利益率が二ポイント悪化した。経常損益は七千二百万円の赤字(同千四百万円の赤字)だった。
 売上高は前年同期比三九・七%増の六十二億九千八百万円。主力カタログイマージュやブランカフェの販売形態を変えたことや、連結対象に加えた子会社の業績が寄与した。純損益は一億千八百万円の赤字(同四千万円の赤字)だった。

2005年5月13日金曜日

通販カタログ「イマージュ」発、人気の下着はみんなで作る――シムリー、起死回生。

2005/05/13, , 日経産業新聞
 カタログ通販会社シムリーのOL向け通販誌「イマージュ」で大人気のブラジャーがある。商品名は「モテブラ」。「恋に効くブラ」というキャッチコピーと商品仕様が女性心理をとらえ、今年2月に発売してわずか10日で6カ月分の予定枚数を販売した。実はこのモテブラを商品企画したのはプロではなく、若い女性読者たちのチームだった。販売不振にあえいでいたイマージュに起死回生の大ヒットをもたらした、名付けて「OL幸せプロジェクト」とは。
 イマージュは20―27歳のOLを対象にしたシムリーの主力カタログ通販誌。「ちょっとおしゃれ、ちょっとかわいい」がコンセプトで、競合他誌と比べると下着にしてもレース、リボンをあしらった凝ったデザインが多い。  「モテブラ」は2月4日の発売で、同誌最大のヒット商品となった。1000セット売れれば合格と言われる通販ブラジャー市場で5月上旬までに15万枚を売り上げている。
 「なんとか落ち込みをくい止めなければ」。イマージュは1990年代、人気俳優や外国人モデルを起用した広告で認知度を高めたが、ここ数年低迷が続いていた。主力誌の苦戦でシムリーの売上高も95年2月期の410億3500万円(単独)が03年2月期には218億4600万円(同)へと半減。05年2月期は8億900万円の最終赤字に陥った。
 「不振の原因は看板商品がないからではないか」。2年前、顧客サービス戦略本部マーケティング室の宮沢正史室長はこんな仮説を立てて、巻き返し策を練っていた。女性誌をパラパラとめくりながら商品アイデアを模索していると目に留まったのが「モテ服」という言葉。「モテるブラジャーなら名前だけで女性が飛びつきそうだ。でも一体どんな商品にすればいいか……」。
 その答えを求めるため、消費者の生の声を集めることを考えた。2003年3月、読者からモニターを募り「OL幸せプロジェクト」を発足。20代の女性モニターに仕事帰りに集まってもらい、毎回十数人で理想のモテブラ談議が始まった。
 「大きくて自信がつくと恋愛にも積極的になれそう」「痛みや不快感で身体がストレスを感じると、表情も暗くなり恋が遠ざかってしまう」「色は出会い運を高めてくれるピンクがいいのでは」――ブラジャー研究家の青山まり氏も交えた会議では様々な意見が出た。宮沢室長はインターネットで男性の意識も同時に調査。男性が好む色は、形は?――。合計9497人の意見を参考に出来上がったのがモテブラだ。
 色はピンク、花柄のレースが浮き出る模様。ボリュームを出すためパッドは二重にし、ワイヤーは柔らかいクッションでくるみ痛みを和らげる仕様にした。カップの裏側には肌がすべすべになるというスクワラン加工を施した。ショーツ2枚と香水付きで価格は4095円(A、B、Cカップ)と4410円(D、Eカップ)。「恋に効くブラ」をうたい文句に展開したところ、女性誌や口コミで一気に火が付いた。
 しかし、モテブラは改革の一歩にすぎない。仕掛け人の宮沢室長は以前、大手下着メーカーに在籍していたことがある。扱う商品は同じでも「消費者と対面する店頭販売と違い、通販はなぜ売れないのかがつかみにくい」。消費者との温度差を縮めていくため、OL幸せプロジェクトを他の商品の品質見直しにも活用し始めた。
 4月21日、シムリー東京本社の会議室。宮沢室長は集まった23―28歳の女性7人に「厳しい意見をお願いします」と頭を下げた。その日のテーマは「品質と値段のバランス」。
 室内には白いシャツ、黒いジャケット、カットソーが10枚ずつ、ずらりと並ぶ。どの服もブランドラベルははがされ、A―Jのアルファベットと素材だけを記したタグが付いている。それぞれにシムリー製品が1点ずつ入っていて、参加者に欲しい商品を各分野1枚選んでもらい、その理由と全品の妥当な値段を示してもらう趣向だ。
 7人が実際に手にとり、じっくり比べた結果、同社の白いTシャツを欲しいと答えた人は皆無だった。理由は「薄く夏は下着が透けそう」「襟ぐりが開きすぎ」「安っぽい」など。一方で厚手の素材の他社のTシャツに人気が集中した。
 最近はこの手のTシャツを職場で着る人も増えており、比較的しっかりした素材が選ばれたようだ。商品企画した商品部アウター課の村井勲課長によると、Tシャツの値段は素材の厚みで決まるものではない。シムリー製も原材料費を絞ったわけでなく肌触りの良さを重視し薄手素材を、鎖骨が映えるよう襟ぐりを大きくしたという。
 「今まで消費者の求めているデザインは何か想像の域で企画していた。生の声を聞きズレがあるとわかった」(村井氏)。OL幸せプロジェクトはほかにも「伝票の使いやすさ」「インターネットの見やすさ」など毎回複数のテーマでモニターの声を集めている。
 シムリーはイマージュてこ入れで06年2月期の連結売上高を前期比28%増の240億円と見込む。モテブラの大ヒットという成功体験を商品・サービス全体の品質改善や販売増へと広げていきたい考えだ。

2005年4月25日月曜日

トラコン、売上高、3年後50億円――出店抑えネット販売強化

2005/04/25, , 日経流通新聞MJ
 カタログ通販「イマージュ」を展開するシムリーの子会社で衣料専門店のトランスコンチネンツ(東京・渋谷、前出政伸社長、略称トラコン)は、二〇〇五年二月期で十六億七千四百万円の年商を〇八年二月期に五十億円に拡大する方針を発表した。  前出社長は有力アパレルのBIGIグループ出身で、スペインのSPA(製造小売り)ブランド「ZARA」の日本事業立ち上げを担当した。同氏のノウハウをいかした効率的な商品生産手法の導入が販売拡大策の軸となる。  また費用のかさむ店舗開設は抑制し、インターネット販売の比率を高めて利益率向上を狙う。これは店舗出店を前提とした増収計画が一般的な衣料専門店業界では、ユニークな経営手法だといえる。  トラコンは東急百貨店などが立ち上げたブランドで、九〇年代に東京・渋谷などで若者の人気を集めた。だがその後、東急百貨店の不振のあおりなどもあり、〇四年三月に投資ファンドのキアコン(東京・渋谷)に営業譲渡され、前出氏が招へいされた。

2005年4月16日土曜日

シムリー、最終赤字8億円――前期、主力カタログ不振

2005/04/16, , 日本経済新聞
 シムリーが十五日発表した二〇〇五年二月期の連結最終損益は八億九百万円の赤字(前の期は一億二百万円の黒字)だった。売上高は主力カタログの「イマージュ」などが振るわず百八十七億五千六百万円と四・八%の減収。販促費がかさみ経常損益は九千二百万円の赤字(同五億八千五百万円の黒字)だった。
 〇六年二月期の連結売上高は前期比二八%増の二百四十億円を見込む。化粧品「ライスフォース」が急成長しているほか、イマージュが増収に転じる見通し。昨年末に買収した衣料品販売子会社トランスコンチネンツも寄与する。経常利益は六億円、純利益は二億二千万円とみる。
 同社は八月一日付で、商号をイマージュに変更すると発表した。取締役と従業員、外部アドバイザーを対象にストックオプションも付与する。普通株式十五万株(発行済み株式総数の一・三%)が上限。いずれも五月二十七日の株主総会で決定する。

2005年3月31日木曜日

シムリーの前期、最終赤字8億円、黒字予想を修正

2005/03/31, , 日本経済新聞
 シムリーは三十日、二〇〇五年二月期の連結最終損益が八億九百万円の赤字(前の期は一億二百万円の黒字)になったようだと発表した。従来予想は二千五百万円の黒字。商品在庫の一括処分による評価損六億千七百万円が響いた。ウェブ関連システムの刷新で現行ソフトの償却費二億円弱も新たに特別損失に計上する。配当は従来予想を据え置いた。
 連結経常損益は九千二百万円の赤字(同五億八千五百万円の黒字)。カタログ通販の販売形態を変えたため、欠品による機会損失や配送料などが膨らんだ。従来予想は二億七千万円の黒字だった。売上高は前の期比四・八%減の百八十七億五千六百万円と、従来予想より〇・八%上方修正した。

2005年3月9日水曜日

シムリー、ネット通販強化へ新会社――サイト運営、店舗は大都市に集中

2005/03/09, , 日本経済新聞
 カタログ通販のシムリーは、インターネットによる通信販売用のサイトを管理・運営する子会社を設立した。これまで一部外注していたネット用のカタログ制作をグループ内で手掛け、掲載商品の更新を迅速にする。ネット通販の取扱商品を順次拡大する。サイトを新規顧客獲得の窓口として強化する一方で、店舗網を大都市圏に集中させる。
 新会社はイマージュ・ネット(東京・渋谷)。シムリーが九〇%出資し、資本金は一千万円。主力カタログ「イマージュ」と「ブランカフェ」のネット版の制作を任せ、ネットでの売上高に応じて使用料を支払う。
 シムリーではこれまで外注で年間一億円前後かかっていた制作費を圧縮できるとみている。別会社化することで本体とは異なる給与体系とし、首都圏で情報技術(IT)関連の人材を確保しやすくする。
 新会社へは今秋シーズンのカタログから運営を移管する。二〇〇七年二月期以降に動画カタログを取り入れる考え。シムリーは順次、ネット通販商品を女性向け保険商品などに広げるほか衣料品、美容健康商品など既存商品群の品ぞろえも厚くする。
 現在、二十歳代OL向けの「イマージュ」の売上高の約三五%をネット販売が占める。客単価は紙のカタログに比べ低いが、新規顧客を獲得しやすいため、二―三年でネットでの売上高比率を五〇%に引き上げる計画。
 ネット販売では在庫切れを直ちに顧客に知らせることができ、代替商品の紹介も容易なことから、在庫や販売機会の損失を減らす狙いもある。
 同社の主力カタログの顧客層が二十―四十代の女性に集中していることから、サイトに化粧品会社などのバナー広告を入れることも検討している。
 ネット通販を強化する一方、全国で展開している店舗を〇六年二月期中に十六店から十店に削減する。店舗は大都市圏に集中させ、残る地域の顧客はネット通販などに移行させる方針だ。

2004年12月1日水曜日

キアコンが投資の衣料品店、シムリーが子会社化

2004/12/01, , 日経流通新聞MJ
 カタログ通販のシムリーは衣料品販売のトランスコンチネンツ(東京・渋谷)を子会社化する。両社とも二十代が主要顧客層で、事業面での相乗効果が見込めると判断した。トランスコンチネンツは流通専門の再生ファンド、キアコン(同)の第一号投資案件。傘下に収めてから約八カ月で売却することになった。
 シムリーは十二月末にトランスコンチネンツの発行済み株式の七〇%を取得する。取得価額は明らかにしていない。
 前出政伸社長らトランスコンチネンツの現経営陣によるブランド、店舗、人事などの戦略見直しにより、再生のメドが付いたという。前出氏ら現経営陣も株式の三〇%を取得する。
 今後、トランスコンチネンツの持つ商品企画・開発力やブランド創造ノウハウなどと、シムリーの持つ顧客データベース、物流・情報システム力など、両社の経営資源を共有する。来春以降、シムリーのインターネット通販サイトにトランスコンチネンツの商品を供給したり、新しくトランスコンチネンツの通販サイトを立ち上げることも検討中だ。
 トランスコンチネンツは現在、東京・渋谷、神戸などに計十三店を展開するが、今後、店舗のスクラップ・アンド・ビルドを強化し、来期(二〇〇六年二月期)末には十七―十八店まで増やす構え。従来と違った客層を開拓できる新ブランドの投入も計画している。

2004年11月30日火曜日

トランスコンチネンツ、シムリーが買収――株式の7割、来月末取得

2004/11/30, , 日本経済新聞
 カタログ通販のシムリーは二十九日、流通業専門の再生ファンドのキアコン(東京・渋谷、沢田貴司社長)傘下で衣料品販売を手がけるトランスコンチネンツ(同、前出政伸社長)を子会社化すると発表した。十二月末に株式の七〇%を二億四千五百万円で取得する。
 株式の残り三〇%はトランスコンチネンツの前出社長らが取得。シムリーは経営陣による企業買収(MBO)を支援する。「当面は経営に関与せず、再生を側面支援する」(明賀正一管理部長)考えだ。
 中期的にはトランスコンチネンツがもつ店舗販売のノウハウや商品開発力をシムリーの店舗運営に活用する考え。若年層を主な顧客とする同社のブランドを獲得し、商品を二十代女性向けカタログ「イマージュ」で扱うなど通販事業のテコ入れにつなげる狙いもある。
 トランスコンチネンツがネット通販に進出する場合には、シムリーの物流網などを共有することでコスト削減も期待できるとみている。
 トランスコンチネンツは製造小売り型のアパレルメーカーで、全国に十三店を展開。四国では松山市に店舗をもつ。二〇〇六年二月期の営業黒字転換を目指している。

衣料品のトランスコンチネンツ、キアコン、シムリーに売却

2004/11/30, , 日経産業新聞
 投資ファンドのキアコン(東京・渋谷、沢田貴司社長)は十二月末に傘下の衣料品製造販売会社、トランスコンチネンツ(東京・渋谷、前出政伸社長)を婦人服「イマージュ」を通販するシムリーなどに売却する。売却額は三億五千万円以上とみられる。
 シムリーが七〇%、トランスコンチネンツ経営陣がMBO(経営陣による企業買収)で三〇%を取得する。キアコンはファーストリテイリング元副社長の沢田氏が設立、三月に東急百貨店から業績不振に陥っていたトランスコンチネンツを買収したばかり。
 八カ月という短期で売却が決まったことについて、前出社長は「二〇〇六年二月期の黒字転換のメドがつき、通販など新販路を検討していた。投資会社傘下より展開しやすい」と説明する。キアコンは現在、経営再建中のダイエーのスポンサー企業に意欲を示している。
 トランスコンチネンツは東京・渋谷や神戸などで十三店を展開し、〇五年二月期売上高は約二十億円の見込み。来年度は五、六店を新規出店し、新ブランドも立ち上げる計画。

2004年11月27日土曜日

キアコン、衣料品販売会社を売却

2004/11/27, , 日本経済新聞
 キアコン(流通専門の再生ファンド) 傘下で衣料品販売を手がけるトランスコンチネンツ(東京・渋谷)を年内に大手通販会社のシムリーなどに売却する。売却額は三億五千万円程度とみられる。トランスコンチネンツはキアコンの第一号投資案件。三月に傘下に収めてからわずか八カ月間で売却することになった。

2004年10月16日土曜日

シムリー8月中間、経常赤字2200万円

2004/10/16, , 日本経済新聞
 カタログ通販のシムリーが十五日発表した二〇〇四年八月中間期の連結決算は、経常損益が二千二百万円の赤字(前年同期は三億五千七百万円の黒字)だった。主力カタログ「イマージュ」の減収に加え、受注回復のための販促費がかさんだ。営業損益は三千九百万円の赤字(同三億四千百万円の黒字)だった。
 売上高は前年同期比一二・三%減の八十五億五千八百万円。純損益は一億二千百万円の赤字(同千八百万円の黒字)。韓国の市場調査向け貸付金に対する貸倒引当金を一億円繰り入れるなど、特別損失に一億六千四百万円を計上したのが響いた。

2004年10月8日金曜日

シムリー社長南保正義氏――初心に帰る(こだま)

2004/10/08, , 日本経済新聞
 「減収が続いているが、今期が底」と話すのはカタログ通販のシムリーの南保正義社長。二〇〇五年二月期の単独売上高予想は百八十五億円と、六期連続の減収を見込んでいる。「新規事業に投資や人材を分散したことで、主力カタログ『イマージュ』の商品開発がややおろそかになった」と反省。「初心に帰り手綱を締める」と魅力的な商品の発掘に力を注ぐ。
 実際、新商品の一部には手応えを感じている様子。「通販市場の急拡大は期待できず楽観視はしていない」としながらも、コメ発酵エキスを使った化粧品「ライスフォース」など「成長の芽も出てきている」。〇六年二月期では再び売上高二百億円の大台乗せを目指す考えだ。

2004年9月14日火曜日

シムリー、通販カタログ年4回に拡充――季節即応の商品提案、発送も即時に

2004/09/14, , 日本経済新聞
 シムリーがカタログ通販の販売手法を大幅に見直す。主力の二十代の女性を対象にしたカタログの「イマージュ」と三十代以上の「ブランカフェ」で発行回数を年四回に増やす。また、従来は商品ごとに発送時期を限定していたが、カタログ発行期間中はいつでも購入できるように変更する。利便性を高めて新規顧客を開拓し、低迷する売上高を増やす。
 十月にブランカフェの冬号を創刊する。コートなど重衣料品を中心に約四百点を掲載。八月発行の秋冬号と一部商品が重複するが、来年の春夏シーズンには夏号を設け、従来の年二回から四回発行とする。
 昨年にいち早く四回発行としたイマージュでは、今年冬号からすべてを新商品に切り替える。商品数は衣料品や雑貨、インテリア用品など秋冬号で一千点強、冬号は約七百五十点となり、春夏シーズンに比べて合計商品数は若干増える。
 発行回数を増やすのは、季節ごとにこまめに販売商品を見直すアパレル各社に押され気味なためだ。これまで強みだった価格優位性が長引くデフレで薄れており、季節に即応した商品提案で巻き返しを狙う。
 また、従来は在庫管理の都合から、各商品の発送時期を月ごとに限定していたが、今後は即時配達を受け付ける。年二回のカタログ発行の場合、発行直後の二カ月に半年間の注文の約八割が集中するため、発送月指定で売り上げを平準化していた。
 ただ、顧客から商品をすぐ欲しいとの要望は多く、カタログ発行回数の増加で売上高の変動をある程度抑えられると判断した。
 シムリーは通販の顧客離れで、二〇〇五年二月期の連結売上高は前期比六%減の百八十六億円となる見通し。立て直しに向け、衣料品の売れ筋動向などの情報収集を強化しているが、販売手法も改めることで売り上げの減少に歯止めをかけたい考えだ。

2004年7月1日木曜日

シムリー予想修正、今期の経常益半減

2004/07/01, , 日本経済新聞
 衣料品などカタログ通販のシムリーは三十日、二〇〇五年二月期の連結経常利益が前期比四九%減の三億円となる見通しと発表した。四月の期初予想は七億三千万円だった。
 主力の二十歳代女性向けカタログ「イマージュ」の不振が想定以上で販促費を補えず、一転して減益となる。今期十円の配当は据え置く。
 売上高は同六%減の百八十六億円と期初予想を十六億円下回る。イマージュ部門は約百十億円と十億円程度落ち込む見通しだ。また下着の店舗販売は販売戦略の見直しに伴い、新規出店を当面凍結する。
 同日発表した三―五月期の連結決算では、売上高販管費比率が五八%と前期通期比で四ポイント上昇した。イマージュ部門は、顧客呼び戻しのためカタログ発行部数をほぼ横ばいの水準に維持しており、経費負担が重い。経常損益は千四百万円の赤字(前年同期の単独は三億六千万円の黒字)だった。

2004年6月10日木曜日

シムリー、米エキス化粧品を拡販――TV通販向け、販促費3億円投入

2004/06/10, , 日本経済新聞
 カタログ通信販売のシムリーはテレビ通販を主力手段として、米発酵エキスを使った化粧品を本格的に販売する。高い保湿力をセールスポイントに三十―四十代の主婦層に売り込み、二〇〇五年二月期で十億円(前期は約一億八千万円)の売上高を目指す。来期以降は訪問販売も組み合わせ、衣料品通販と並ぶ中核事業に育てる。
 米発酵エキス入りの化粧品を開発した勇心酒造(香川県綾南町)から、シムリーがOEM(相手先ブランドによる生産)供給を受ける。米発酵エキスは皮膚内部への浸透性があり、保湿持続力が高いのが特徴という。
 「ライスフォース」の商品名で化粧水や美容液など十四品目を用意。今期はテレビ通販向けに三億円強の販売促進費を投じる予定で、通信衛星(CS)や地上波放送で紹介番組を放映する。女性ファッション雑誌向けにもアピールし、知名度を高めていく計画だ。
 テレビ通販では試供用三点セットを千八百円で販売し、その後の本商品の購入につなげる。コールセンターの一部を外部委託することで受注体制も整備した。
 顧客の購入単価は平均で一万円前後を見込む。購入者には顧客層が重なる衣料品・雑貨カタログ「ブランカフェ」を送付するなど、カタログ事業との相乗効果も引き出す。
 同時に子会社を通じて訪問販売網も構築する。五十歳以上を対象にエキスの含有量を高めた商品「リジェール」を通販商品と別に開発、パルコひばりが丘店(東京都西東京市)内にこのほどオープンしたアンテナ店で販売する。今後は首都圏を中心に販売員の組織化を急ぐ。
 シムリーは二十代向け主力カタログ「イマージュ」関連の売り上げが減少しており、より高い年齢層への販売拡大が課題。米エキス化粧品の販売強化により、「三―五年後で売上高百億円規模の事業に育てたい」(南保正義社長)方針だ。

2004年4月17日土曜日

シムリー、前期、連結経常益71%減――20代女性向けが苦戦

 カタログ通販のシムリーが十六日発表した二〇〇四年二月期の連結決算は、経常利益が五億八千五百万円と前の期の単独に比べ七一%減った。二十代女性向けに衣料品などを掲載する「イマージュ」の訴求力低下などで売り上げが落ち込んだ。物流効率化などで粗利益率は改善したが、化粧品など新規事業の販促費の負担もあり、大幅減益となった。
 売上高は同一〇%減の百九十七億円。部門別では、主力のカタログ誌であるイマージュが約百二十五億円と二割程度減った。三十―四十歳代向け「ブランカフェ」は三十五億円、下着などの店舗販売は十億円と増収を確保したが、収益への寄与は小さく、純利益は八七%減の一億二百万円にとどまった。
 二〇〇五年二月期は生産管理などの子会社の収益が改善し、連結経常利益は前期比二五%増える見通しだが、通販などの単体では八億円と横ばいを見込む。
 店舗販売では、三月に松山店を閉めるなど採算が悪い地方出店を抑え、首都圏中心に切り替える方針。

2004年1月9日金曜日

合冊版カタログを無料配布-シムリー

2004/01/09, , 四国新聞
 シムリーは二月から、「イマージュ」や「ブランカフェ」や「ライスフォース」など五種類のカタログから抜粋して一冊にまとめた合冊版を試験的に無料配布する。新規顧客獲得に向けた初の試みで、内容の異なるカタログを一つにすることで幅広い年齢層に対応するのが狙い。八月までの春夏シーズン用として五十万―六十万部を作製し、二、三万件の新規顧客を見込んでいる。
  同社では、若い女性向けの主力カタログ「イマージュ」の売上高が二〇〇〇年をピークに伸び悩む一方、ミセス向けの「ブランカフェ」が好調なことから、今回の合冊は ブランカフェをメーンにした。
  合冊版は約三百ページ。衣料品やアクセサリーなどを扱うイマージュは三分の一程度を抜粋するほか、別冊で添付している時計やサプリメントなどの個人輸入代行品も合わせて紹介する。
  八月まで試験的に全国の書店や百円ショップなどで配布し、採算性や顧客の購入動向などを検証する。有料でカタログを購入した客には、商品の注文額が一万円を超す場合、初回だけ千円を割り引く。
  同社では「カタログはまず手に取ってみてもらうことが大事。新規顧客獲得に有効か検証するとともに、全体的な売り上げ増につなげたい」としている。

2004年1月6日火曜日

シムリー、今2月期、連結経常利益、5億円に縮小

2004/01/06, , 日本経済新聞
 カタログ通信販売のシムリーの二〇〇四年二月期の連結経常利益は、前期単独に比べ、七五%減の五億円になる見通しだ。低迷する主力カタログ「イマージュ」の立て直しに向けた顧客へのカタログ送付部数の増加に加え、化粧品など新規事業の先行投資がかさみ、昨年十月時点の予想から二億五千万円下げた。
 売上高は同一二%減の百九十二億五千万円と従来予想を二億五千万円下回る。イマージュの昨年秋冬カタログの受注が低調だったほか、女性向け下着店舗事業も競争激化で伸び悩む。
 今第三四半期までの連結経常利益は三億五千九百万円、売上高は百四十四億七千万円だった。

2003年12月11日木曜日

カタログ通販のシムリー、家具・インテリアに参入、来期から、30―40代女性に照準

掲載日:2003/12/11 媒体:日本経済新聞
 カタログ通信販売のシムリーは二〇〇五年二月期から机やベッドなど家具類の通販事業に参入する。三十―四十代の女性向けに衣料品を販売するカタログ「ブランカフェ」に約百二十品目を追加掲載する。非婚・未婚女性の増加などで同年齢層の市場が今後、拡大すると判断、高単価の家具類をテコに、ブランカフェ事業の年商を三年後に現在の三倍の百億円に引き上げる。
 家具のほか、カーテンや布団などインテリア全般を対象に、二〇〇五年春夏カタログから掲載する。主力の二十代女性向け「イマージュ」を含め、これまで掲載商品の大半が衣料品とアクセサリー類だった。ブランカフェでは約五十ページと全体の三分の一を家具やインテリア用品に充てる。
 掲載商品数は一ページ当たり三―四点と絞るほか、商品単体の写真のほか商品を活用した室内のイメージ写真を多用する。顧客の購買意欲を高める効果と同時に、家具を扱う大手各社のカタログとの差別化が狙いで、このほど雑貨販売の経験者の採用を開始した。商品は複数の国内メーカーから仕入れる予定で、掲載商品の選定を順次進める。
 家具通販参入はマンションなど不動産を購入する可処分所得の高い女性の増加などが背景。人口構成比率の高い団塊ジュニア世代がブランカフェ対象年代と重なりつつあり、同社は「衣料品以外の市場も大きい」(南保正義社長)と判断した。
 ブランカフェ事業の顧客数は現在約三十五万人。今期の部門売上高は前期比五割増の三十五億円弱の見通しだ。今後は二十歳代後半のイマージュ利用者に対し、ダイレクトメールなどの販促強化でブランカフェへの吸い上げを進め、顧客数の増加と顧客単価の上昇により同事業をイマージュに次ぐ収益の柱に育てる。