コーセーがライスパワーエキスを活用して開発した化粧品を2004年に発売。そのヒットなどで勇心酒造は息を吹き返した。徳山氏は販売や生産管理で協力してくれた企業の存在があったと振り返る。
1980年代後半、ライスパワーエキスを活用した入浴剤の資料をもとに、ある会社に類似競合商品を無断で発売されてしまった。このような経験をしてしまうと、大手企業に対する警戒感が多少なりとも出てきてしまう。
中堅・中小企業の経営者で私と同じような経験をした人もきっと多いだろう。だが、だからといって外部企業と協力することを一切拒んでしまうと、大切な成長の機会を封じ込めてしまう可能性もある。互いに納得できる条件で大手とも協力し、さらには効率的な経営手法を学ぶことも大切なことだ。
エーザイもコーセーも勇心酒造のような地方の小さな企業に対して誠実に接してくれた。生産効率化のアドバイスをしてもらったこともある。勇心酒造の理念や研究開発の成果を評価してもらって始まった関係なので、感謝している。
今はもう取引関係はないが、91年ごろからしばらくの間、ライスパワーエキスを使った入浴剤をエーザイに販売してもらったことがある。この時、エーザイの製造担当の人たちに工場を見てもらった。
もともと酒造会社である当社は、国が定めるGMP(医薬品の製造管理・品質管理の基準)に準拠した工場設計・運用で分からないことが多かった。エーザイは改善すべき点を丁寧にアドバイスしてくれた。こうした無形の支援によって助けられたことを忘れてはならない。 ライスパワーエキスの供給先は現在6社。最も多い供給先は「ライスフォース」ブランドの化粧品を販売するカタログ通販のイマージュ
イマージュHDが子会社を通じてOEM(相手先ブランドによる生産)で売り始めたのは00年。ライスパワーエキスの知名度がまだ低かったころから粘り強く販路を開拓してくれた。
私が感心したのは、有名人の女性に与える影響力を活用して販売を伸ばしたことだ。ライスパワーエキスを原料とした化粧品を使うファッションモデルなどをうまく活用していた。
現在ではライスフォースを使う有名人のインタビューを載せたファッション誌や使用後の感想を掲載している本人のブログがあると、承諾を得た上でイマージュHDのホームページで紹介するなどして、販売促進の一助にしている



